2017年の年末のこと。18時過ぎ頃一人のお客様がご来店しました。
ご来店された方は山梨県内の鹿を狩るグループの一員で、食肉はジビエとしてレストランに卸しているそうな。
そして、レストランに卸せない「皮」は、なめし加工業者を探して鞣(なめ)してもらい、「革」として販売する予定だそう。
郷土愛の強いイタリア人(ローマ人)。イタリアは地産地消というのが「特別なもの」ではなく、「当たり前」のこと。
料理の本には、例えば南イタリアの料理のレシピの中には、<アマルフィのレモン>とか
書いてあったりして、○○産の○○という記載が多いこと。
日常生活でもごく普通の地産地消。野菜類・肉類も同じこと。
多少値が高くても、イタリア産・地元産のものを買うことが普通です。
・・・・という背景があり、職人はこの話に興味深々。
だって、地元(山梨)で狩った鹿の皮でつくった上質なレザー!
もう一つ、興味を持った理由は、「上質な」レザーであること。
なめしにはクロムなめしとタンニンなめしとありますが、この鹿の革は後者のフルベジタブルタンニンレザーなんです。
「皮」の特徴を消すことなく、生かして鞣してあり、その質感は特別。
そして、1018年3月、少しずつ色が揃ってきたということで、そろった色から工房に持って来てもらい、検討検討。Bottega Glicineではホワイト!を使うことにしました。
そうして出来上がったのがこちら!
ちょっと出かけるにもちょうどよい大きさの鹿革の革鞄ができあがりました。
高さは500mlのペットボトルが入るくらいです。
新作が完成し、お披露目用の写真を撮影したのが午前中。
この日の午後にお客様ご来店。使っていただける方と出会いました!
たまに来て下さるお客様。たまたまいらして下さったこの日。幸運でした!!
ありがとうございました☆
そして、こちらの革財布をオーダーして下さいました。
さあ、オーダーを頂きつつ、新しい製品を考えながら前に進んでいます。